孤児院で育ったレーサーの水沼アキは、事故を起こして休養の旅の途中、生形幸男と知り合い、彼の生家、生形村を訪れるそこにあった「金輪を回し、止まれば極楽、逆に戻れば地獄」と言い伝えのある笠卒塔婆に指をふれると、金輪は物凄い速度で逆回転をして地鳴りが起こった足元が崩れ、そこに地獄が現われた失神したアキの目に映じたものは、呪われたアキの出生の秘密と姦通の罪で地獄にのたうつ母の姿だったこの村はアキの生まれ故郷アキは生形竜造と、弟雲平の嫁ミホとの間に生まれた不義の娘竜造とミホは雲平に殺され、アキは竜造の妻シマによって孤児院に送られたのだ竜造とシマの間には松男と幸男の二人の兄弟がいた暫くして、失神したアキを見つけて介抱していた幸男の兄松男は彼女を抱いてしまうアキの出現で平穏を保ってきた生形家に亀裂が生じた亡き妻ミホの面影を求めて執拗に迫る雲平、...